The 3rd Annual Meeting of Japan Muscle Society第3回日本筋学会学術集会The 3rd Annual Meeting of Japan Muscle Society第3回日本筋学会学術集会新たな筋研究の展開-医学研究を出発点として健康の解明へ-

2017年8月4日(金) 5日(土)

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター

8月4、5日に開催されました日本筋学会第3回学術集会にご参加いただき誠にありがとうございました。
お陰様で、350人を超える方々にご参加いただき、盛会のうちに終了いたしました。
この場を借りて、ご参加いただいた皆様、ご講演いただいた先生方、協賛いただいた企業の方々に厚く御礼申し上げます。

ニュースリリース

会長挨拶

日本筋学会第3回学術集会開催にあたって

この度、日本筋学会第3回学術集会の会長を勤めることになりました。
我が国の骨格筋の基礎研究は筋収縮のメカニズムを解明した故江橋節郎博士の研究を出発点として、現在に至るまで輝かしい歴史と伝統を有し、医学、生物学そのものに大きなインパクトを与えてきました。特にMyoDを始めとするMuscle regulatory factorの発見やDuchenne型筋ジストロフィー(DMD)の原因遺伝子産物ジストロフィンの発見は筋研究を飛躍的に発展させただけでなく細胞分化決定因子の研究はiPS細胞誘導の先駆けとなり、又、DMDの病態解明や治療開発のための研究は、希少性疾患・難病研究の最前線であり続けています。

一方で、超高齢社会を迎えている我が国では、加齢、炎症・代謝性疾患、癌悪液質、寝たきり等に伴う活動の低下による筋萎縮がクローズアップされており、そのためには、従来の学問の垣根を越えて、研究者の英知を結集して立ち向う必要があります。更に、メカノバイオロジー、宇宙医学・生物学など筋研究に隣接した分野で活発な研究活動が行われています。又、研究手法の上でも、次世代型シークエンサ、ゲノム編集など基礎研究の成果を臨床応用するための技術に大きな進歩が認められます。

このような、骨格筋学に対する時代的要請を背景に、2015年日本筋学会が設立され、これまでに第1回学術集会(会長 国立精神・神経医療研究センター 武田伸一)、第2回学術集会(会長 東京大学医科学研究所 田中廣壽先生)が開催され、両会共に予想をはるかに上回る300名以上の骨格筋研究者が一堂に会しました。

そこで、第3回学術集会のテーマを、「新たな筋研究の展開-医学研究を出発点として健康の解明へ-」としました。これまで筋ジストロフィーを中心とした医学研究としての骨格筋学を背景にしつつ、超高齢社会をむかえた本邦において健康・長寿の分野に貢献するために筋学研究をさらに加速させたいと考えております。

現在、日本筋学会の全面的なご協力により、「新たな筋研究の展開」を具現化するべく、皆様に興味を持っていただけるようなプログラムを構築しているところです。1年の内、最も暑い時期に開催される学術集会ではありますが、学術発表や懇親会などを通じて特に若手の研究者の皆さんを中心に、隣接する研究分野の皆さんとも交流を深め、再び筋研究が飛躍的に発展し、医学や生物学そのものに大きなインパクトを与えることができるよう祈念しております。

敬白
平成29年3月吉日

日本筋学会第3回学術集会
会長    武田 伸一
日本筋学会 理事長
国立精神・神経研究医療研究センター 神経研究所所長